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人が怖いから外出できない

他人が怖いからどこにもいけないというのは典型的な対人恐怖症の症状です。

他人のことを恐れると、そんな場面を避けるようになります。しかし、誰もいない世界なんてありませんから、その現実から逃避しなければなりません。

それで、家に引きこもってしまったりすることになります。

そうやって逃げていることで問題が解決すればいいですが、それは問題解決にはつながりません。ではどうすればいいのでしょう。

まず問題はどこにあるのでしょうか?他人でしょうか?
自分のことを理解してくれない人たちが原因でしょうか?

私は、問題は自分の心、考え方にあると思っています。

問題のほとんどは自分が作り出してしまったものだと思うのです。そして、その自分が作り出してしまった問題に苦しめられているのです。

同じようなことが起きて、それぞれその捉え方が違っています。そしてその捉え方が自分が今感じているものを決める。

全ては捉え方次第だと思います。

人が怖くなっている人は捉え方が間違っているだけだと思いますし、私自身はその捉え方や考え方を修正してゆくことで、対人恐怖症を治すことができました。

自分が本当にしたいことは何か?

苦しい時に逃げたい、と思うことがあります。怖いから出かけたくないと思うこともあります。

でも、それで本当に自分は満足するのかと考えると、私はそうではありませんでした。

本当は、映画に行ったり、友達と遊んだり、ショッピングしたりという風に外に出て自由に動きたいと思っていたのです。

でも他人が怖いから引きこもってしまう。

こんな時はまずは、自分は本当は何がしたいのだろうか?と自分自身に問いただしてみることだと思うのです。

「本当は映画を見に行きたい。」

そう思うのであれば、それが自分の本当の欲求です。

他人から逃げたいのは恐怖から来るものであり、逃げたいという思いは自分の本当の欲求とは違うと思います。

他人に見られると緊張するとか、大勢の人がいるところに行く時はある程度は誰でも緊張したり、気が張ったりするものです。

他人にどう思われるだろうか?と不安な気持ちになることも誰だってあることだと思います。

でもそんな風に思うこと自体を否定してしまうと、他人が怖くなります。それは自然と湧き上がってくる気持ちを否定しているからだと私は思ったのです。

その時、不安や恐怖心は当たり前のものだから、それそのものをどうにかしようとする必要はないのだとやっと気づいたのです。

人間なら、不安や恐怖心は持っていて当たり前。私は、それを否定しようとしていたのだと思います。

行動をする

恐怖や不安は誰にだって持っていて当たり前のことです。

ですから、まずはそう思うことそのものを否定しないことだと思います。

そして、その恐怖や不安はそのままにしておいて、自分が本当にしたいと思っていることをすること、それこそが大切だと思います。

つまり、思い切って行動してみるということです。

勿論、怖いという気持ちはあります。でもそれはそれでよいのです。
怖くても結構。不安でも結構。

それでも本当にしたいことをしよう。私はそのように思って行動することにしました。

不安や恐怖をそのままにして、自分の思うことを実践し、行動できた時、不思議ですが現実から逃げたいという気持ちが面白いほどに消えていったのです。